XTRONからATOTOのカーナビに変えてこれでAndroidカーナビは3台目となる。
パンプキン(7インチ)→XTRON(10インチ)→ATOTO(9インチ)ととうとうAndroidカーナビの本命メーカーに到達してみてわかった違いについてここらへんで列挙しておく。
どなたかの購入の参考にでもなれば幸いだし、自分用にあとで見返すメモとしても有効であろう。
【関連】
購入したAndroid カーナビ
ATOTO A6 PFという機種でATOTOというメーカーはかなりたくさんAndroidカーナビを揃えているので予算と欲しい機能に応じて自分なりに適当なグレードを選べるようでいいのではないか。
各機種のレビューを見てもそんなに酷評は多くはない。しかもカスタマーサポートがかなり充実しているような話も各機種のAmazonレビューで散見されるので相当シェアを取りに来ているなという感じが伝わってくる。
この購入した機種についてのスペックはリンク先を参照してほしいが、ここでは自分にとって特に重要な良い点、残念な点などについて記載する。
買い替えの経緯
なにもなければ特にカーナビを買い替えるつもりはなかったのだが、XTRONのカーナビが2023年8月に突然死した。
原因は結局不明で走行中に突然ディスプレイが切れ、車を再始動しても電源も入らずまったく操作不能でただの黒い板になった。
その後テスターでどこまで電源が来てるかどうかなど見てみると、カーナビまでの電源は生きているので自動車側のヒューズ切れではなさそうということがわかりカーナビのどこかしらの異常であると問題の切り分けができた。
ただカーナビ側のヒューズは外側から見えているやつを取り出してみて、それも切れていないことを確認した。
なのでさらに原因不明だ。よく見るとディスプレイが回転式でコネクターの接続が甘い。そこをはめ直せばあっさり起動するかとやってみたが残念ながらそんな簡単に回復するものではなかった。
結局分解するのも面倒だったから新しいの買うことにした。ジャンクとして売ろうかなとも考えたがGoogleアカウントが残ったままだから個人情報が読み取られるおそれがあり初期化しないで誰かの手に渡すのは不安が残るから廃棄処分することにする。
良かった点
ではここから数日~数週間使ってみて気づいた良かった点を羅列する。まだ気づかない機能が見つかったら後日追記していく。
地図の文字が小さくて情報量が多い
まず表示させたGoogle Mapsの表示文字が小さくて見やすい。小さくて見やすいというのもちょっとおかしな話ではあるが、以前のXTRONのGoogle Mapsは文字がやや大きくてもう少し字を小さくできないかと思っていたのだ。
XTRONの10インチからATOTOの9インチに画面が小さくなっただけの効果ではなさそうで、画面の解像度も細かくなった気がする。おそらく気のせいかもしれないが年代が進んだのでカーナビの液晶もやや進化しているのかもしれない。
ちなみに地図アプリはGoogle Mapに限らずYahoo!マップとかYahoo!カーナビでも同じく文字が細かくて情報量が多い。ただしやっぱり運転しながら読むのはちょっときついかも。
デフォルトのランチャーで十分つかえる
XTRONのときはデフォルトのランチャーがかなりクソだったからカスタマイズにおいて制限があったから、速攻でなにかないかと探しMicrosoft Launcherというのを見つけ出し、入れた。
それ以来、YouTubeの視聴者の方から別のランチャーアプリを薦められたこともあったがMicrosoftランチャーほどの魅力を感じることはなくずっとこれ一本で浮気をしないで過ごしてきた。
しかし、今回のATOTOのAndroidカーナビでは最初からホーム画面の見た目がMicrosoftランチャーに似ていてもはやそのままでいいやって気分にさせてくれる。
シンプルでアイコンが大きくて使いやすい。
普通のスマホと違って車載の場合にはアイコンが小さいと一回タップしただけで指がちゃんとアイコンに命中せず目的のアプリを開けない場合があり不便だ。アイコンが領域いっぱいに大きいと助かる。
ウィジェットも配置できるので必要なものだけ配置している。
iPhoneのテザリングにつながる
これはかなりポイントが高い。なぜか以前まで使っていたXTRONのAndroidカーナビはiPhoneのテザリングに接続できなかったのだ。iPhoneのホットスポットを認識して接続を試みようとするが接続完了しないままだった。
結局最後までできないままでぶっ壊れたが、今回のATOTOのAndroidカーナビは最初からなんの躓(つまづ)きもなくあっさりとiPhoneのホットスポットに接続できた。
これで自分のiPhoneで車中泊のときPOVO1日使い放題をやったときなどiPhoneでも活躍できる。
横画面にアプリが対応している
これもiPhoneテザリング接続と同じくらいポイントが高い。
以前のXTRONは画面を縦にも横にもできるAndroidカーナビだったが、なぜかYouTube PremiumのアプリとAmazon prime videoのアプリだけは縦画面の状態でしか表示されなかった。
もしかしたらほかのアプリでもそういうのがあったかもしれないが、自分の場合はよく使うアプリでは上記2個だけだったが、実に不便だった。
画面を縦にしているときは滅多になくときどきだけだったので上記2このアプリを起動したときは顔を横にして何が表示されているか視認する必要があった。
それがATOTOのAndroidカーナビは最初から横状態に最適化されて表示されるから素晴らしい。ストレスのないYouTube MusicとAmazon prime videoを利用できる。
必要最低限のハードボタンがディスプレイについている
過去のXTRONのAndroidカーナビでは画面についているハードボタンはホームのみでそれ以外の機能を使おうと思ったら何かしらのアクションをしてボタンを引っ張り出す必要があった。
今回のATOTOのAndroidカーナビにはハードボタンがいくつかついている。VOL +/-/MUTEとHOMEと選曲戻り(<<)と選曲次(>>)だ。
これくらい付いていると家族が車を運転したときや助手席に乗せたときに操作をしたいと思っても直感的に最低限の操作ができる。
音が大きすぎると思ったら音量を下げるボタンを押せばいいし、今どういうアプリが動いているかわからなかったらとりあえずホームボタンでホームに戻れるとか。
今だからいうとこの操作性が微妙だったためにXTRONのカーナビは自分以外の家族からは疎まれていた。
ワイヤレスでCarPlayやAndroid Autoが使える
過去にCarPlayやAndroid Autoなんて要らなくね?って動画出すくらい不要じゃないのって思ってる人間なので、あってもなくてもどうでもいいんだが、あればあったで時々使ってもいいかなって思う。
まあそんな程度にしか思い入れのないCarPlayとAndroid Autoが今までは特殊なドングルを介して有線でしか繋がらなかったのが無線で使えるらしい。
とにかくほとんど使う気はないが万一使いたいと思ったときにいちいちケーブルで繋がなくて良いとしたらありがたいかも。
USB端子に外部ストレージが繋げられるっぽい
自分はほぼやらないのだが今までできなかった機能ができるようになっているとうれしいものだ。
USB端子が2個あるのだがそのうち1個はUSBメモリーなどの外部ストレージを繋げてディスクとして認識できるらしい。
これなら大量の動画や映画(可能であれば)を入れておいて見るということができそうだ。
残念な点
さてここからは業界トップであるATOTOのAndloidカーナビを導入したのにがっかりした点をいくつか挙げてみよう。といってもそんなにないはず。
自動でスマホとBluetooth接続しない
この項目は数ヶ月使ってからの追記です。
スマホのほうでは特定のBluetoothデバイスと接続するとテザリングONにするようなオートメーション設定(マクロドロイドアプリ)しているんだけど、以前までのXTRONSでは自動車始動で自動的にBluetooth接続して自動的にテザリング開始して自動的にWi-Fi接続できていた。
それができない。
自動でBluetooth接続しないから毎回Bluetoothアプリを開いて登録はしてあるアンドロイドスマホを選んで接続するという操作をしなければならない。
これがなんとかなれば概ね以下の不満点も我慢できるんだがどうもなあ。
設定アプリの項目が少ない
これは取り付けてから起動させたらまず設定でいろいろカスタマイズしようとして致命的に最初にがっかりした点だ。
まさか?本当はどこかに隠し設定機能あるよね?ってまじでしばらくあちこちアプリを起動しまくってから茫然自失して考え込んでしまうくらい設定アプリの設定項目が少ない。まじで絶望的に少ない。
XTRONのほうが倍ぐらいあったんじゃないかって今となっては見ることもできない思い出にちょっと浸る。
それとついでにMicrosoftランチャーアプリをアンインストールしようとしたけど、デフォルトランチャーアプリの変え方または取り消し方がなかなかわからなかった。
ディープな設定ができない
これはまだ使い込んでいないからわからないだけなのかもしれないが、XTRONやその前のパンプキンでもあった工場設定というのかかなりマニアックな設定ができる画面がどうしてもわからない。
取説を見てもなにやらそれらしいことができるっぽいことが書いてあるが、取説通りに画面が遷移しないので工場設定の項目に進めない。
とはいえそんなに工場設定やったからって飛躍的に使い勝手が向上するというものでもないんだけど、そういうのがないと寂しいだけ。
2画面分割表示ができない→できた
これは意外だった。10インチのXTRONではできたのに、9インチのATOTOではできないのか?
9インチだってできていいじゃないか?って自問したが自分に聞いたってわかるわけじゃない。
Googleで検索してみると検索結果にYouTubeがヒットして解説してる人がいた。おそらく同じATOTOのA6ってやつっぽい。それによると、
Google Mapの画面とかYouTubeの画面とかAmazon Prime Videoの画面とかを小窓で右下デフォルトで表示できるようだがそれ以外のことはできないっぽい。
XTRONでは普通にできた対応アプリによる左右2分割によるマルチウィンドウ機能は無い。
【ここから追記】
2画面分割ほんとにできないん?ってずっと自分のなかでくすぶっていてあるときタスクリストを出したときにそれぞれのタスクに重なって本を開いたようなアイコンを押してみたら2画面にできた。
今までもその本を開いたようなアイコンは出ていたんだが、それを今まではドラッグして右なり左なりに引きずって持ってこようとしていた。そんなことする必要なかったんだ。単純にそのアイコンをタップすればよかっただけだ。
【追記ここまで】
画面が回せない
別にそんなに困るわけじゃないけど強いて言わせてもらうと、意外だったから残念ポイントとして書いておく。
買う前によくよく調べなかっただけのことで仮に買う前にわかっていても買っていたと思うからそこまで残念じゃないんだけど。
前のカーナビが回せたから今度のカーナビは回せなくて「グレード落ちたよね」って感じてるだけ。
あと回せないついでに画面のチルトがまったくできないから日の当たり方によっては画面が見えづらいなあっていうときでも角度を変えられなくて残念。
ハンドルリモコン設定でロングプレス(長押し)機能がない
これも致命的にがっかりしたポイントのひとつ。
パンプキンのときはそもそもハンドルにボタンがなかったからサードパーティ製のリモコンボタンを買ってカーナビと繋げてリモコンボタン操作できるようにしたから覚えてないんだが、XTRONのときはN-BOXのハンドルにボタンがあったからカスタマイズして使っていた。
XTRONのときはハンドルのボタン長押しでも別の機能を割り当てることができたが、今回のATOTOのAndloidカーナビではそれができない。
つまりハンドルのボタンはシングルタップのときしか機能しない。非常に残念だ。裏技ないの?
アースコードが短すぎ
これは絶望的にがっかりというほどではないが、取り付ける際に一般的にはアースコードを車のボディアースに共締めするようにできているが、そのコードがそんなに長くないのでどこにも共締めできなかった。
幸い、前につけていたXTRONカーナビはアースコード車体から伸ばして加工してギボシ接続できるようにしてあったからギボシのオスがボディ側になっているのに対しATOTOのアースコードがクワガタ端子だからメス形状に少々加工してすんなり接続することができた。
最近の自動車のオーディオ部分はボディアースできるところがすぐ見える場所にないというのもちらほらあるかもしれないので加工が必要になるかもしれない。
USBが2本しかない
これもややがっかりポイントとしては大きい。
XTRONはUSB端子が4本あった。といっても4本すべてフルフルで使っていたわけではないのでなくてもそんなに困らないからいいんだけど、それでも少なくなるのは寂しい。
どうでも良い機能
イコライザーの設定が細かすぎ
グラフィックイコライザーというのは音をいくつかの周波数帯に区切ってそれぞれの周波数を増幅させたり減衰させたりすることによって低音を大きめとか高音を大きめとかにして好みの音にすることができる機能である。
それがこのATOTO A6PFの場合、周波数帯の区切りはまあそんなでもないんだが、音の大小の加減が細かい。っていうか指でそこんところ押しながら上に上げたり下に下げたりという操作が必要ではっきりいってうざい。
ちょっと迷った機能
スクショの撮り方
以前のXTRONやパンプキンのときは画面の最上部つまりステータスバーというところにカメラアイコンが常駐していてそれを押すと今の瞬間のスクリーンをショットできた。
ATOTOの場合、画面上から下にフリックするとスクショボタンが現れるというやり方であり、他のカーナビの仕組みを知っている人なら「もしかして」このへんにあるかな?って予測できようが、初めてAndroidカーナビを触った人ではちょっとわからないかもしれない。
まあ、いつも使う機能ではないしそれほど重要な機能でもないのでそこまで厳しく見る必要は無いと思う。
まとめ
良い点とがっかりした点についてだいたい書いて見たが使い込むうちにまた見つけ出したら追記をしていきたい。
とはいえ今のところ概ね満足だ。
XTRONの末期ではYahoo!系のアプリがまったく起動できなかったし、Amazon Prime Videoのストリーミング再生ができなかったがそれができるようになったので進歩したといえよう。